カルティエ ラニエールです。
電池交換でお持ち下さいましたが、液漏れを起こしていました。
メンテナンスは全くしていないとのことでしたので、今回オーバーホールでお預かりです
回路ブロックを外して見ると、電極端子の裏側まで液漏れが回っています。
端子の液漏れ跡は表面だけのようで、なんとかキレイに落ちました。
ケース&ブレスレットは洗浄機でクリーニング、と思ったら、後から気がついたブレスレットの捻れ。
ん~、使いにくくなかったですかねぇ、気になります。
オーバーホールには直接関係が無い部分ですが、やはりこのままで良いわけがないですね。
せめて止め金具の横向きが通常の向きにならないと…。
特にケース側の最初のコマの繋ぎ部品が長年の使用により変形しています。
勿論コマのピンを抜いて繋ぎ部品を取り外してロー付けを伴うブレス修理にて全体的に直す事も出来ます。
費用もそれなりに掛かってしまいますけどね。
オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティングして、裏蓋を閉めて完了です。
後から伺ったところ、時々バックの中に入れて持ち歩いていたそうです。
やはり押し潰されたりして竜頭が取れたり変形してしまったりと、そういう修理がたまにあります。
バックに入れて置き忘れないから安心と思っても、壊れてしまっては本末転倒。
入れる際には、潰されないよう十分注意が必要です。
そして時計が止まったらなるべく早めの電池交換もお忘れなく…。
作業内容 : オーバーホール、液漏れ跡除去、ブレスレット修整
作業料金 : 24,000円(税別)