営業再開のお知らせ

大変長らくお待たせいたしました。
緊急事態宣言解除に伴い27日(水曜日)より店頭での営業を再開いたします。
営業時間は12:00より17:30迄になります。
尚、定休日を暫くの間、日曜日・月曜日とさせていただきますのでご了承下さい。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

ROLEX Ref.68274 ローター真修理

ロレックス デイトジャスト ボーイズサイズですが進むようになってきたとのことです。
今回で2本目のオーバーホールご依頼です。

ねじ込み式の竜頭が最後まで締まらず、隙間が空いてしまいます。
この状態ですと防水が効かない危険性大です。

ブレスレットの取付け部をカバーしているフラッシュフィット(FF)とケースの間にも隙間が出来ています。
更にブレスレットも伸びが目立つようになってきています。
汚れも溜っています。
大分使い込まれているのがわかりますね。

外装に比べてムーブメントには目立った汚れなどは見られませんが、ローターの擦れ跡が付いてます。
どうもローターの取り付けにガタが出ているようです。

ローターのガタつきで多いのが、ローター真(しん)の緩みです。
ローター真は、扇型のローターの中心にはめ込んで淵を専用工具でたたいてかしめて止めています。
このカシメが緩んでくると、ローターがぐらついてムーブメントに擦れてしまいます。
かしめ直しで直らないと、部品交換となり修理代がぐっと上がってしまいます。

溜まった汚れは洗浄機でクリーニングします。

これだけ汚れていれば竜頭も締まらないですから!

ハイ、竜頭もきれいスッキリ。
チューブへのねじ込みも問題ありません。

ブレスレットも駒の隙間が汚れで埋まっています。
手前のバネ棒は中のバネが抜けてしまい要交換です。
このバネ棒の歪みはフラッシュフィットの隙間が開いてくる原因のひとつです。

汚れが落ちて、駒の隙間が空いているのが分かりますかねぇ。

フラッシュフィットもピッタリ付いて、キレイになって甦りました。

ロレックスのご修理でローター真の不具合は、よくある修理のひとつです。
錆、焼付き、摩耗、そして取付けの緩み等…。
大抵は、しばらくすると止まってしまうとか振ると擦れるような音がするだとか、そんな症状が出てきます。
今回のオーナーさんの場合、症状はなく中を開けてみて分かったもので、偶然発見出来たようなものですからきっと運がいいかたなんですね。

あまりメンテナンスを先送りすると、こういったトラブルが出易くなりますから、皆さんも我慢はホドホドにしてだいぶ使って汚れが目立ってきたかなぁと思ったら、先ずは相談されてみてかかりつけ医を見つけておけば安心出来るっつーもんです。

しかも運が良ければ、更に修理代も安く上がるかも!?
か、どうかは分かりませんけどね…。

作業内容 : オーバーホール、ローター真緩み直し、FF修整、洗浄クリーニング
交換部品 : バネ棒、パッキン類
修理費用 : 29,000円(税別)

送りでの修理について EBEL CLASSIC オーバーホール

エベル クラシック レディスのオーバーホールです。
このエベルも、ウチではよくご修理依頼の多い時計ですかね。
前回のエベルの記事から随分と経っていましたので、久しぶりにご紹介してみます。

チューブの根元に錆が出ています。
また18金の竜頭にも錆が付着しています。

金色のベゼル、ネジも18金ですが、変色、錆が付着しています。
18金は錆びませんので、汚れのように落とせます。

ところが、ここで問題発生。

なんとチューブに亀裂が入っています。
ステンレスに亀裂が入るだなんて、錆のせい?経年劣化?

パイプの内側にも。

洗浄機でクリーニング、錆除去、金の焼け(変色)を落とします。
チューブと共に竜頭のパッキンも交換です。

オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、ベゼルを取り付けて完了です。

今回のオーナーさん、お嬢様とご一緒に電池交換でのご来店でしたが時計の状態からオーバーホールでのお預かりに。
ただちょっと遠方からとのことでしたので、今回お渡しは送らせていただくことになりました。

これまでご修理を承る場合には、ご来店いただいてのお預かり、お渡しとさせていただいておりました。
何故かといいますと実際にお話を伺いご説明することで、顔の見える、安心して修理を任せてもらえる対応を目指していたからです。
それは、よく知らないところに時計を送るのはちょっと心配だとか、直に時計職人に見てもらいたいですとか、電話での応対が不親切で先にお金と時計を一緒に送れば安く出来るなんて何だか怪しいだとか、そういう話をお客様からよく伺っていましたから。

が、しかし…、
そんな事情もこの新型コロナウイルスの影響で変わってしまいそうです。
どんな商売でもそうだと思うのですが、対面での接客応対に支障が出てきたわけです。
なので、まぁ、ウチでも限定的だった配送での修理対応も、オーバーホールのご修理に限り正式に取り入れていくことになりました。
もちろんご来店いただくのと変わりない安心感を目指して参りますので、コチラの方もどうぞよろしくお願いいたします。

そして長期戦になるかもしれないこのコロナ禍、どうも今までのやり方、考え方が、社会が大きく変わる節目になりそうな気がしてきました。

作業内容 : オーバーホール、チューブ交換、竜頭パッキン交換、錆除去、洗浄クリーニング
交換部品 : チューブ、パッキン類
修理費用 : 33,000円(税別)