月別アーカイブ: 2015年6月

Bell & Ross 123B 竜頭が締まらない

ベル&ロスの自動巻きです。
動き出しても暫くすると止まってしまうのと、ねじ込み竜頭が締まらなくなってしまったようです。

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ねじ込み式の竜頭は防水防塵タイプの時計に採用されています。

この噛み合わせが上手くいかなくなると締めにくくなってきます。
そして最期には全く締まらなくなってしまいます。

大概は竜頭又はチューブの、或いは両方のネジ山が磨耗して起こります。
どちらもダメになったら交換になってしまいます。

そしてコチラの時計も全く噛み合わず、いくらやっても竜頭が飛び出したままの状態です。
よくここまで使われたものです。
チューブ、竜頭の交換はメーカー修理です。

 

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竜頭を一杯に引き、時間合わせをおこなう時の状態です。
ところがよく見てみるとどうもチューブは、ケースにロー付けされています。
交換出来ないじゃん!!

本国フランス送りか、ケース交換かも!?

修理をお断りしようと思いましたが、使えるようになればということでしたので、逆転の発想でトライです。

 

P5184218blogのコピー
巻真は汚れで真っ黒です。
オーバーホールの時期でしたね。

 

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ケース、2ピースの裏蓋、竜頭は洗浄機でクリーニングです。

 

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またバックルが外れやすいとのことで、留め金具を修正します。

 

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ブレスレットも洗浄機でクリーニングです。

 

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そして出来ました!
先程と同じ様に竜頭を一杯に引いた状態です。

押せば竜頭はケースにピッタリとつきます。
もちろん1段目でカレンダーのクイックチェンジも出来ます。
普通の時計と同じですね。

チューブが全くダメでしたが、竜頭はまだ十分使えました。
ですので竜頭を生かして、先に取り付けてある巻真を短くした訳です。
見た目は全く変わりありません。

 

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オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉めて完了です。

 

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竜頭はオリジナルのままですので、交換した元の巻真を付ければまた元の状態に戻せますし、何時でもメーカー修理に出すことが出来ます。
でも出すか、出さないかはオーナーさん次第ですけどね…。

 

作業内容 : オーバーホール、留め金具修正

交換部品 : 巻真、パッキン類

作業料金 : 32,000円(税別)

 

 

FRANCK MULLER 1752QZ ネジの錆び

フランクミュラーのレディースクォーツです。


電池交換でお持ち下さいましたが、御覧のように裏蓋のネジ、ケースのネジ穴に錆が発生していました。
さすがにこれだけ錆びてしまうと何もしない訳にはいきません。
汚れも大分溜まっています。
時計は動いていますがついでに点検オーバーホールでお預かり致しました。

 


更にバネ棒が歪んでケースとブレスレットの間に隙間ができています。
外れることはありませんが、ケース側の穴が拡がってしまったりブレスが変磨耗してガタツキが直らなくなってしまい良いことはありません。
バネ棒は交換です。

 


巻真にも錆が出ていました。
こちらも交換します。
やはりオーバーホールで正解ですね。

ケースは洗浄機でクリーニング、錆び除去を施します。

 


抜いた巻真と新しい巻真。
カットして長さを合わせます。

 


特にネジ穴の錆は厄介です。
何せよく見えないんですから!!
手間ヒマ時間を掛けて、落とすしかありません。

 


ブレスレットもクリーニングでスッキリします。

 


オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティングして、裏蓋を閉めて完了です。

 


このトノー型ケースって、女性の腕にこそ本当によく似合うと思うんですけどね 。

 

作業内容 : オーバーホール、錆び除去、洗浄クリーニング

交換部品 : 巻真、バネ棒、パッキン類

作業料金 : 26,000円(税別)

 

 

BAUME & MERCIER CAPELAND CHRONO 竜頭破損

ボームメルシエ ケープランド クロノグラフです。
竜頭が壊れて取れてしまいました。
同じ様な修理の過去記事をご覧になってお持ち込み下さいました。

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以前に一度竜頭を交換しているそうですが、どうやらオリジナルとは形が違います。
オーナーさんもそれが気になっていて、ウチのブログを見てオリジナルに戻せるならと思った訳です。

 

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しかも交換してからカレンダーの切り替えが調子悪く、何度も再修理で直らず、とうとう壊れてしまったそうです。
一緒にオーバーホールも承りました。

そして元々の竜頭はというと…

 

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ハイ、タマネギ!? のような形が正解です。

 

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確かに再修理の記載が裏蓋にいっぱいですね。
ケースは洗浄機でクリーニングします。

 

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ブレスレットも洗浄機でクリーニングです。

 

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コマとコマの間の汚れも落ちてスッキリします。

 

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オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティングして、裏蓋を閉めて完了です。

 

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元の竜頭も純正のようですが、やっぱりイメージ違っちゃいますね。
交換部品は竜頭と巻真のみで済みました。

 

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部品交換が伴う修理では、基本オリジナルの部品か共通の部品を使用するのが大前提です。
特に購入してから数年しか経っていない時計であれば尚更です。

しかし部品が製造中止になっていたり入手困難なもの、既にある程度年数が経ってしまっている時計や状態があまり良くなくてメーカー修理代が高額になってしまう場合等々、オーナーさんの事情等によっても代替品や社外品もまた選択肢のひとつです。
弊社でもケースバイケースで使い分けています。
本来時計は、壊れても直して使い続けられる物ですから。
問題はその内容を正確にちゃんと説明出来るかどうかだと思います。

 

作業内容 : オーバーホール、洗浄クリーニング

交換部品 : 竜頭、巻真、パッキン類

作業料金 :39,500円(税別)