月別アーカイブ: 2021年12月

2021年、今年の一本!

いよいよ今年も一年が終わりを迎える時期となりました。
そして年末恒例「今年の1本!」です。
今年1年間にご修理させて頂いた中で、特に印象に残った時計(オーナーさん!?)をご紹介したいと思います。

今回は「Obrey Silver Hand made」のオーバーホールご依頼です。

裏蓋を開けたところです。
オブレイは、既に製造中止となっているムーブメントのお蔭で、なかなか普通の時計屋さんでは直してもらえないようです。

そして案の定、液漏れ跡です。(黄色丸印)
以前に液漏れを起こしたまま電池交換だけで済まされてしまうと、いつまでもこの様に残ってしまいます。

液漏れ跡の付いたマイナス端子は回路ブロックという電子部品と一体です。
端子の裏側には液漏れは回っておらずひと安心。

しかし液漏れ跡を拭き取りましたが、僅かに1か所腐食跡が残りました。
最初に手当てしておけばねぇ~。

貴重な部品ですから、何とか使い続けられるようにします。
念の為、次回の電池交換の際に確認すればいいでしょう。

シルバーはどうしても変色が避けられません。
ですからオーバーホール時のクリーニングが、出来上がりを左右します。

因みに洗浄機で洗っただけですと、これくらい。

で、時間を掛けてやるとこれくらい、ですかね。

オーバーホールの済んだムーブメントをセッティング、裏蓋を閉めて完了です。

コチラのオーナーさん、今回2本のオブレイをお持ち込み下さいました。
どうもオブレイオーナーさんは複数個お持ちの方が多いようですね。
定価はそれ程お安いワケではないんですけど、その独特なフォルムが、何ともいえない魅力に溢れているのでしょう。
オブレイに心を奪われてしまったかのように、1つ買うとまた違った形がもう1つ欲しくなるのかも。

ところが残念なことに数年前、本家Parisのオブレイさんが製造販売を終了してしまいました。
でも驚いたのは、そのことを修理に持って来られるオーナーさんの殆ど全員が知っていらっしゃるんですよねぇ。
もう十年以上も前に購入した時計なのに、皆さんお詳しいのでビックリです。

ところで、コチラのオブレイ(のオーナーさん)をどうして今年の1本に選んだのかと言いますと、実はコチラのオーナーさんのひと言が、わたくしの心をわしづかみにしてしまったんですねぇ。
その一言が、
「ブログ見てまーす。いつも楽しみにしているんですよ!」
ですって!

もうこれ、わたくしへの殺し文句です!
一生懸命綺麗にしましたから!!

今年も一年お付き合いありがとうございました。
来年も皆様にとってより素晴らしい一年になりますように…。

    ウォッチ&ジュエリーカエラ  野口伸一

※年内は30日迄、新年は1月7日(金曜日)から通常営業になります。


年末年始の営業日と1月休業予定日のお知らせ

年内は12月30日(木曜日)迄、年明けは1月7日(金曜日)より営業致します。
1月の休業日は下記の予定です。
ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

【1月の休業予定日】
 1日(土曜日)〜6日(木曜日)
10日(月曜日)/11日(火曜日)
17日(月曜日)/18日(火曜日)
24日(月曜日)/25日(火曜日)
31日(月曜日)

※月曜、火曜定休日。
※臨時休業が入る場合がありますので、ご来店の際は必ずご確認下さいませ。
※右上又は下方の【営業日カレンダー】でもご確認頂けます。


BRAITLING B-1 A68362 電池交換

ブライトリング B-1 アナログ/デジタルの電池交換のご依頼です。

コチラは時計本体とブレスに取り付けられた専用の24時間時計も止まっており、一緒に交換です。

因みに裏蓋は専用の工具で開ける仕様になっています。
ブレスの24時間時計も同様ですね。
つまり料金も時計2個分になります。

先ずは本体から。
しかし開けてみると、裏蓋のスリットから入ってしまう汚れが殆どありません。
っていうか、使ってなかったんですかねぇ。

電池を交換、僅かな汚れを拭き取り裏蓋を閉めます。

次に24時間時計の電池交換です。
こちらは幾らか使用感ありですが、きれいですね。

電池を交換、汚れを拭き取り裏蓋を閉めて完了です。

あったらいいな、は、足しちゃおう!ってことで、ブレスレットに24時間時計が付いちゃいました。
しかもぱっと見ても、判り易いし。
そういえばこれを見て思い出したのが、同じ様なものでひと月分のカレンダーをプリントした薄いプレートを、曲げてベルトに取り付けるのが流行ったことがありましたっけ。
それを毎月取り替えるんですが、2ヶ月分(2枚)付けている人もいたりして。

時計がほぼ必需品だった頃の便利なツールでした。
今のひとは知らないでしょうね。
確か1970年代、わたくしがまだ10代の頃でしょうか。
スマホのようなデジタルツールも無い、アナログ世代の昭和の話しですけどね。

アナログとデジタル、今ではすっかり融合していますよね。
アナログかデジタルかではなく、アナログもデジタルも、適材適所、両方のいいとこ取りで良いワケです。

それにしてもデジタルは今、すごいスピードで進化しています。
そしてあらゆる物に、デジタル技術が関わっています。
デジタル技術を利用して、これからも益々こうなったらいいな、が実現していく便利な世の中になっていくことでしょう。
かと言って人間の感性に近いアナログが取って代わられることはないと思います。
その証拠に近年、腕時計はすっかり機械式時計が復権しましたし、音楽市場ではレコードやカセットテープが再注目されています。
世の中は、大概は右に行き過ぎると左へ、左へ行き過ぎると右へ、それを繰り返しながら時が流れていくような気がします。
右に行ったり左に行ったり、ブレながら前へ進んで時代が変わっていくのでしょう。

そう思うと、わたくしの人生もブレてばっかりでしたけど、果して進歩していたんでしょうか。
年は取りましたが、頭の中はまだ10才は若いつもりなんですが…。
(10才差し引いても、もう若くない!?)

まだまだ時代に置いて行かれないようしがみついていかなきゃね。

作業内容 : 電池交換(本体&ブレス)
修理費用 : 4,180円(税込)