4月休業予定日のお知らせ

4月の休業日は下記の予定です。
ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

【4月の休業予定日】
 5日(月曜日)/6日(火曜日)
12日(月曜日)/13日(火曜日)
19日(月曜日)/20日(火曜日)
26日(月曜日)/27日(火曜日)

※〘営業時間の変更〙16日(金曜日)のみ13時からの営業とさせていただきます。

※月曜、火曜定休日
※臨時休業が入る場合がありますので、ご来店の際は再度ご確認下さいませ。
※右上又は下方の【営業日カレンダー】でもご確認頂けます。


KING SEIKO カレンダー早送り不良修理

56キングセイコーのメンテオーバーホールのご依頼です。

前回オーバーホールをされてから30年位経っており、遅れるようになってきたとのことです。
裏蓋に「92.11.··0」の記入がありますが、多分92年11月にオーバーホールをされたのでしょうね。
それから29年目ですか…。(2020年にお預かり)
約30年、す、すごい記憶力ですねぇ!
しかもお祖父様の時計だったのに!

ところがどうもカレンダーの早送りが出来ません。
針回しではカレンダーは切り替わりますので使えなくはないのですが、カレンダー合わせとなると日にち分の針を回さなければならず大変です。

恐らく56系の定番故障でもあるカレンダー送りのレバーに問題がありそうです。
ですが問題は部品が入手出来るかどうかです。
何せ古いもんですからねぇ〜。

ケース、竜頭周りに汚れ、錆が見られますが…、

やっぱりです。
ガラスを押さえているベゼルを外してみるとご覧の通り!
錆は見えないところに出ているものです。

洗浄機でクリーニング、錆除去を施します。

多少サビ跡が残りましたが、30年ぶりですからねぇ〜。

で、これが問題のカレンダー送りレバー(揺動レバー)。
故障の原因は、このカレンダー盤を送るレバーの先の爪が破損したことによるものでした。
右側が元のパーツで、黒いプラスチック製の爪の根元部分が割れています(黄色矢印)。
耐久性に問題があったのか、やはりカレンダー不良の修理が多かったんでしょう。
その後メーカーさんも対策部品へと変更しています。

そして左側がその対策後のパーツ。
爪が金属製に変更されています。
勿論、交換部品は対策後のタイプですよ。

オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を締めて完了です。

よかったですね〜。
心配だった部品も無事入手出来ました。
でも、いつかは無くなってしまうんでしょうかね。
部品が有れば修理はなんとかなるものですが…。

ところで今、世の中はユーズドや古いものが大人気。
モノを大切に長く使っていく流れに向かっているようですから、そうなると修理はそのキモになってくる筈です。
最近では一部の国内自動車メーカーが、30年前の旧型人気車種の純正補修部品を復刻生産し始めたりしていますね。
新しいモノを作り続けるだけでは、いずれ立ち行かなくなってくるのかもしれません。
長く安心して使い続けられることがそのブランドの価値を高めてくれることは、スイスブランドが証明しています。
コチラのキングセイコーやグランドセイコーやら日本ブランドも、国内だけでなく海外でも十分人気もあるようですしねぇ〜。

日本のメーカーさんにも是非頑張ってもらいたいものです。

作業内容 : オーバーホール、錆除去、洗浄クリーニング
交換部品 : 揺動レバー、パッキン類
修理費用 : 45,650円(税込)

LOUIS VUITTON Tambour Q131G 文字盤足折れ修理

ルイヴィトン タンブールの、文字盤がずれてしまったとのことです。

ヴィトンのロゴの位置がおかしいですね。
文字盤に付いている足が折れてしまうと、このように文字盤が回ってずれてしまいます。
ガラスの内側にある12個のダイヤインデックスはケースに固定されているので、時計が動いていれば時間の確認は出来ますが…。

裏蓋を開けてみますと、状態はそれ程悪くはありませんが、文字盤修理と併せてオーバーホールでお預かりです。

この部分(黄色丸印)が足。
反対側と2か所あります。
足は文字盤が動かないようにムーブメントに差し込んで固定されていますが、その足が離れています。
しかも両側2本共です。

文字盤の裏側です。
取れた足はまだムーブメントに差し込まれた状態です(黄色丸印)。
その足はここ(黄色矢印)に付いていました。

滅多には起こらない文字盤の足折れですが、折れてしまった原因としては落としたりぶつけたりしたことによる強い衝撃で、中のムーブメントや文字盤が動いてしまったことが殆どだと思われます。
ですが、思い当たる節がないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
しかも細い足ですから2本共折れてしまうのは耐久性が問題では?と思われるのも分かります。
ただ全く使わなければ折れるはずはありませんので、やはりご使用になられていてしかも何年も経ってしまいますと特定するのは難しいかもしれません。
初めは片側だけ折れてしまい、暫くしてもう片方も耐えられずに折れてしまうという場合もありますので。

洗浄機でクリーニングを施します。
ラバーベルトは取り外して別にクリーニングします。

ステンレスの光沢も蘇りました。

文字盤は動かないように固定します。
足を立て直したり接着等、方法は幾つかありますが向き不向きがあり、時計によっては修理不可の場合もあります。
修理不可能な場合には、メーカー修理による文字盤交換になります。

オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉じて完了です。

無事元通りになりましたね。
時間は掛かってしまいましたが、大変喜んでいただけました。

実はコチラのオーナーさん、一度メーカーに修理に出されたそうです。
ところがそのメーカーさんに断られてしまったとのこと。
メーカー修理では当然文字盤交換になる訳ですが、どうもその文字盤がパヴェダイヤセッティングだった為に、恐らくその高額過ぎる費用からか修理受付を断られたということです。
そして他の修理店でも全て断られてからのご相談でした。
それにしても偽物とかでしたら分かるのですが、確認してはいませんが直してくれないんでしょうかね…。

今回のご修理は文字盤交換が出来ない場合の修理対応でした。
ですから実際には新品のように元に戻った訳ではありません。
当然ですが、修理は完璧を目指して行うワケですが、ケースバイケースですがそうでない修理も行う場合も少なからずあるんです。
それでもオーナーさんにとっては、完璧より遥かにメリットがあると思うからです。
困った時の何とかではありませんけれども…、ご相談下さい。

作業内容 : オーバーホール、文字盤足折れ補修、脱磁、洗浄クリーニング
交換部品 : パッキン類
修理費用 : 25,300円(税込)