カルティエ クロノスカフです。 随分前にガラスの内側が曇って水滴が溜まっていたそうで、そのまま暫く使われていらっしゃったようです。
一度目は電池交換でご来店下さいましたが、既にかなり錆が出ていましたので、 その時は時計の状態と修理について説明をさせていただきました。
そして今回直して使いたいとのことで再来店され、オーバーホール修理でお預かり致しました。
金色の部分はムーブメントを覆うカバーですが、ここまで錆びてしまうと交換ですね。
裏蓋にも錆が拡がっています。
このクロノグラフは針を動かす駆動系が4つなので、コイルも4つあります。
そして、錆はネジや回路ブロック、地板部分、巻真、その他のパーツにも出ていましたので、結局ムーブメント一式の交換になりました。
ケースには、カバーの錆の場所とは反対側の部分に錆が出ています。
ベゼル、プッシュボタンを取り付けます。
ケース内側の錆も落ちています。
心配だった文字盤と針・カレンダー板は、時間が随分経っているにもかかわらず肉眼では判らないくらいの僅かな変色が文字盤に見られるだけで、 奇跡的(大袈裟でなく!)に大きなダメージはありませんでした。
ちなみにこの時計のカレンダー板は、黒地に銀色数字がオリジナルですね。
こちらはダイバーズのように防水性能は高くありませんので、お水、湿気には十分ご注意ください。
作業内容 :オーバーホール、錆除去、洗浄クリーニング
交換部品 :ムーブメント、パッキン類
*本日24日(金)と25日(土)、28日(水)は休業させて頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますがよろしくお願い致します。