オメガ スピードマスター トリプルカレンダーの水入りです。
硝子の内側に水滴が見られます。
水入りは裏蓋を開けたら直ぐに作業を進めなくてはなりません。
裏蓋を開けてムーブメントを取り出すと、文字盤・針共に水滴が付いており手早く取り除きます。
インデックスの夜光周り(時間を示すバー)と 日付け針(10日を指しています)に水滴の付いた跡が残りましたが、殆んど判らない位いで済みました。(判る人は相当目が良いですねェ。)
ムーブメント側ではプッシュボタンとの接触部分、カレンダー機構に1ヶ所、そして巻真に錆が出ています。
大事には至っていないことを確認して、オーバーホール行きになります。
巻真はネジを切ってある部分に錆が出ています。
全体的に汚れはありますが少ない方です。
洗浄機でクリーニングをしますと表面上の錆でしたら落ちる場合もありますが、今回の巻真は交換した方が良さそうです。
汚れはきれいに落ちています。
月、曜日、日付け、24時間表示、そしてストップウォッチと機能がてんこ盛りのスピードマスター トリプルカレンダー。
オーナーさんにとってその修理費用は、頭の痛いところだと思います。
しかし数年間もこの複雑機構を独り占めしていられるのは贅沢というもの。(使用する、しないは別にして!?)
ですからメンテナンスをなさる時には、しっかりとやってあげましょう。
そうすればまた元気に活躍してくれること間違いなしですから!
作業内容 : オーバーホール、錆除去
交換部品 : リセットハンマー、巻真
作業料金 : 38,600円(税別)
*10月2日(木曜日)は、仕入れ等の為、誠に勝手ながら15時からの営業となります。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願い致します。