タグホイヤー オートマティックです。文字盤に水滴が付いているとのことでお持ちになられました。
もっと曇っていたようですが、現在は文字盤の3時辺りに水滴が見られます。そしてうっすらとインデックス部分(時刻を印すバー)にシミのような跡が見られます。どうやらインデックスの蛍光塗料が水分で溶けて流れてしまった様です。ここまでなってしまうと時間も経っているようなので、オーバーホールでお預かりさせて頂きました。
開けてみると錆も殆んど無く、まだムーブメントはきれいでした。
ひと安心・・・。
ケースを開けて機械を取り出すと、30分もしないうちにうっすらとしていたシミがみるみる白く結晶化してきました。完全に乾く前に、急いで落としていきます。
ホイヤーの竜頭パッキンはこうしていつでも交換できるようになっていますので、メンテナンスでは助かりますね。(全てのモデルではなかったかも)
近頃の時計はすぐ竜頭交換とか言われて、修理代が掛からないような時計を造ってくれているのは、良心的ですね。
この後オーバーホールをしている間に完全に乾かします。
気になりますので修整します。バネ棒もこの際交換しておきます。
時計の水入れは結構厄介ことも多いです。上手くすると今回のようにきれいに直る場合もありますので、皆さんも諦めないで下さいね。
でも、出来るだけ早くお願いします!!
作業内容 : オーバーホール、洗浄クリーニング、文字盤・針修整、ブレス修理
交換部品 : バネ棒、パッキン類
作業料金 : 26,250円(税込)