磁気帯び

先日、仕事場で缶コーヒーを飲んで一息ついていたら、視界の内で何か動くものが!?…

それは机の上に置いてあった方位磁針でした。

どうも缶コーヒーを持った手を動かすと、赤色(+)の針が北と南を行ったり来たり、ぐるりと回ったりします。

ハァ?磁気帯び!?

ナンデ ???

そうなんです。
何と差し入れで頂いた缶コーヒーが、どうやら磁気を帯びている様です。

 

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わたくしの作業机ですが、左斜め前方が北ですね。
隅にあった方位磁針を机の真ん中へ持ってきて試してみますと…

 

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おぉ~っ、近づけた缶に赤色(+)の針が張りついています。

なるほど、まさかきりんさんの FIRE だけ?

そこで他の缶コーヒーはどうかしら?と、早速買ってきました!

 

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先ずは.アサヒの WONDA です。
やっぱり同じ様に赤色の矢印が張りついていますね。

 

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次はダイドーさんですが、こちらは白色(-)の針が僅かに反応しました。

 

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次はコカ・コーラさんのジョージアです。
こちらは反応しません。

 

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スクリューキャップのこちらを試してみると、やはり全く反応しません。

もう解りましたね。

そうなんです。
反応したのはスチール缶なんです。
鉄は磁気を帯びます。

逆に全く反応しなかったのはアルミ缶でした。
アルミは磁気の影響を受けません。

これでメーカーは関係ないのは判りましたが、それにしてもどこで磁気が移ったのでしょうかねぇ。

まぁ日常生活では特に問題は無いかもしれませんが、磁気を嫌う時計にとっては関係ないとは言い切れないかもしれません。

今までは、磁気帯びの説明をするときはテレビ、パソコン、スマートフォン携帯電話(のスピーカー部)の傍、バッグの磁石の止め金部分、電磁調理器や磁気ネックレス等の傍にはなるべく近づけないように言っていましたが、これからはスチール缶コーヒーもいれなくっちゃ♪

因みに非耐磁の(一般的な)時計でも10cm以上離しておけば、磁気の影響は殆んど受けないようです、ハイ。

 

 

PANERAI RADIOMIR ゼンマイ切れ

パネライのラジオミール 手巻です。
全く動かないとのことです。

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時計が止まったまま動かなくなるのには、様々な原因があります。
機械式の時計で先ず疑うのはゼンマイ切れです。

これは竜頭を回してみると少し感触が違います。
何となく軽いというか手応えが弱いというか、指先での微妙な感覚です。
普段ゼンマイを巻く操作をしている方でしたら判るかもしれません。

今回はどうもゼンマイ切れのようですが、オーバーホールで承りました。
ついでに革ベルトも交換です。

 

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よーく見ると錆が出ていますね。

 

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ケースを洗浄機でクリーニング後、錆び除去します。

 

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オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉めて完了です。

 

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やはり動かない原因はゼンマイ切れでした。

 

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実は同じムーブメントのNO.(キャリバー)でも仕様によって部品が微妙に違う場合があります。

例えば、「Cal.123-1」と「Cal.123-2」とかね。
同じ様ですが違います。
殆んどは共通部品ですが、それが専用部品かどうか注意が必要です。

元々合わないようになっている場合もありますが、もし知らないで(或いは知っていて)替えて使い続けたらどうなるでしょう?

ゼンマイに関して言えば、メーカーの設定値より精度が不安定になったり持続時間が短くなったりするかもしれません。

でも実際は判りません、試したこと無いもんで…。

部品調達の厳しい昨今ですが、やはり余程の事が無い限り指定部品の使用が鉄則です。

 

修理内容 : オーバーホール、錆除去、洗浄クリーニング

交換部品 : ゼンマイ、パッキン、型押しカーフ革ベルト

修理費用 : 43,000円(税別)

 

 

木製腕時計の電池交換

木で出来た腕時計の電池交換です。

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ケースから裏蓋からブレスレットから全部木で出来ています。

以前にも木製腕時計を記事にしたことがありましたが…。
 *2014年、今年の一本!(2014年12月30日付)

今回の時計にはネジが見当たりません。
裏蓋に穴が2つだけ。
差し込んで回すんでしょうかね?

 

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正解でした。

ですが電池もムーブメントも湿気で曇っています。
後から聞いたところ、オーナーさんが購入する時に生活防水だからと言われたそうですが…。
スクリューバック式の裏蓋ですが、ねじ込み部分はプラスチック、パッキンも入っておらずちょっと心配です。

とは言っても所詮ケース自体が木ですからねぇ~。
ビミョーです!?

 

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電池を交換して汚れを拭き取り、裏蓋を閉めて完了です。

 

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文字盤上の小さい針は24時間計とカレンダー表示ですが、今どきの多機能時計風に仕上げてあります。
ダークブラウンの色合いが、離れて見ると木に見えないところが気に入って購入されたそうです。
しかもカナダで!

素晴らしい旅の想い出ですね。
いつまでも大切にお使い下さい。

でも、汗をかく夏場や雨降りの日には十分気を付けて下さいね ♪

 

作業内容 : 電池交換

修理費用 : 1,700円(税別)