〔訂正〕臨時休業のお知らせ

臨時休業予定日を訂正させて頂きます。

10(土)・11日(日)・14日(水)を臨時休業とさせて頂きます。
(月曜・火曜定休日)

9日(金曜日)は通常通り営業致します。
次週の営業は15日(木曜日)からの予定となります。

 

急で大変申し訳ありませんが本日11月8(木)は、15時迄の営業とさせていただき、9(金)・10(土)・11日(日曜日)を臨時休業とさせて頂きます。

次回の営業日は14日(水曜日)からとなります。

皆様にはご不便をお掛けしますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

OMEGA Speedmaster Mark-Ⅴ オーバーホール

オメガ スピードマスターの旧型デイデイトです。
TVスクリーン型と呼ばれるスクェアデザインが特徴です。
オーバーホールでお預かりしました。


開けてみると黒いゴムのパッキンがベトベトに溶けています。
1970年代頃の時計ですが、相当長い間手が入っていなかったのでしょうか。

その頃のゴムは材質が余り良くなく、この様にドロドロに溶けてしまったりします。

って言うことは、ひょっとして当時のパッキン!?

 


ケース、裏蓋、ブレスレット全てに錆が見られます。

そして巻真にもかなりの錆が。
竜頭もパッキンが全く効いていません。
コチラは両方共交換です。

 


ベトベトのパッキンは掻き出すしかありません。
触れるとくっついてすぐに周りもベトベトに汚れてしまいます。

プッシュボタンの内側も、汚れだか腐食だかわからない状態。
で、勿論プッシュボタンのパッキンもアウトです。

ゴム製のパッキンは全て交換です。

 


竜頭のパッキンは一体型なので、そのまま竜頭交換でOKです。

パーツは…、

まだ有ります!

 


洗浄機でクリーニング、錆除去を施します。

 


四角と言ってもムーブメントが丸いので、文字盤自体はやっぱり丸いワケです。

12時位置にあるのが24時間計、6時位置にあるのはクロノグラフの12時間計、9時位置は時計の秒針です。

そして12時を指している細い針、実は2本重なっています。
上の針がクロノグラフの秒針、下の針はクロノグラフの60分計で、上の秒針が一周すると下の針が1目盛進みます。

大きめの日付と曜日表示が、とても見易く良い感じですね。

時計は分かりやすいのがイチバンです。

 


オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を締めて完了です。

 


海外でも「T.V. MODEL 」とか、「TV Screen」とか呼ばれているようで、確かに昔のテレビのブラウン管みたいです。
ですが今はもうテレヒは液晶?有機ELパネル?ですからね。
いずれブラウン管なんて見たこと無い、知らないなんていうようになるんでしょうかね。

 

ところでコチラの時計、オーナーさんがお父様から譲り受けた物だそうです。
出かける時くらいにしか使用していなかったそうです。
しかし、もう既にオーナーさんの息子さんが狙っていらっしゃるとのこと。

幼稚園児の頃にはスウォッチを、小学生の今はGショックを着けているそうです。
お父さんと同じように時計がお好きなようですね。
素晴らしい教育方針です!?
三代に渡って時計好きが続くワケですから。
それはもう時計メーカーのイメージ広告そのものかもしれません。

まさに時代を超えて受け継がれていく、いや〜、羨ましい限りです。
でも、そういった物がひょっとして家族の絆も深めていってくれるのかもしれませんね。

いつまでも大切にお使い下さい。

 

作業内容 : オーバーホール、錆除去、洗浄クリーニング

交換部品 : 竜頭、巻真、パッキン類

修理費用 : 51,000円(税別)

 

 

Bell & Ross Fusion100S 電池交換

ベル&ロス フュージョンの電池交換です。


文字盤が真っ黒な時計は、何か仕掛けが有りそうでちょっとワクワクします。

 


裏蓋を開けてみると、また裏蓋!?

ではなく、共鳴板です。

実はコレ、電子音を十分な音量で響かせる為の構造なんですね。

 


黒い基板の配線がまるで模様のように張り巡らされ、多機能性を物語っています。

メカ時計のような歯車が連なった機能美には及びませんけれども、しかしこれはこれで十分鑑賞に値する美しさと言えるような気がします。

 


ところで、左側の「SR920SW」が入っていた電池、右側の「SR920W」はムーブメント指定の電池。

違いは、末尾の「SW」か「W」。

「SW」は、主に時計の針だけを動かすなど、アナログ時計に使われます

一方「W」は、バックライトやアラーム、ストップウォッチ等の時計を動かす機能以外に大きな電力を必要とする場合に使用されます。

したがってこの時計の場合、当然「W」が正解なワケです。

では「SW」指定の機器に「W」を、或いは「W」指定の機器に「SW」をいれたらどうなるでしょう?

答えは、どちらも使用可、です。

但し後者の場合に、バックライトやアラームを作動させると電力供給不足で誤作動を起こす場合があります。
また、電池の持ちが悪くなり短寿命になる場合もあるようです。

それ程多く出る電池ではないので、数をこなしていないとストックしていないかもしれません。
また運悪く在庫切れ?だったのかもしれませんが…。

やはり電池は、指定の物を入れましょう!

 


電池を交換して汚れを拭き取り、裏蓋を締めて完了です。

 


竜頭ひとつで、時間調整・日付・クロノ・タイマー・GMTの全ての操作が可能となっています。

お陰でケースはスッキリ、文字盤も12時下に表示が出ますが、どちらかと言うとスッキリシンプルです。
あまり目立ちたくない人には良いですね。

わたくし的にはちょっと物足りないかも?!

 

作業内容 : 電池交換

修理費用 : 1,900円(税別)