Obrey 液漏れ修理2

オブレイ マシーンメイドの電池交換のご依頼でした。

しかし開けてみると、液漏れを起こしています。
 
 

電池から漏れた電解液(水酸化ナトリウム等)が、真下にある「-(マイナス)」端子にべっとり付いています。
透明の絶縁シートは要交換です。
 
 

回路ブロックを取り出してみると、茶色い汚れが…。
錆?
 
 

何とかきれいに落ちました。
でも使えるかどうかは本体に取り付けてみないことにはわかりませんから。
 
 

ケース、竜頭は洗浄機でクリーニングします。
 
 

先ほどの回路ブロックはバッチリでしたねぇ〜。
オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉めて完了です。
 
 

日本でも根強い人気のオブレイですが、なんと今年の6月をもってParisの本店が閉店してしまいました。

実は4月か5月だったかにその話を、パリの本店で聞いてきたお客様からすでに伺っていました。
ブランドが辞めるなんてコトはそうある訳でも無く、日本の代理店さんもまだ公表しておらず、どうなんだろうと半信半疑でいたら、やっと9月になってお知らせがあったようです。
そしてコチラのオーナーさん、代理店さんのファイナルセールへ行って来たそうです。
ですが時計はほぼ完売だったそうです。
今後はオブレイに合うサイズの革ベルトの販売と修理のみの対応になるようです

1951年の創業から親子三代に渡って続けてこられたそうですが、まだまだ続けてもらいたかったものです。
ちょっと残念ですね。
 
 

作業内容 : オーバーホール、液漏れ除去、洗浄クリーニング
交換部品 :  絶縁シート、パッキン
修理費用 : 16,000円(税別)


11月休業予定日のお知らせ

11月の休業日は下記の予定です。
ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

【11月の休業予定日】
 5日(火曜日)
11日(月曜日)/12日(火曜日)
18日(月曜日)/19日(火曜日)
25日(月曜日)/26日(火曜日)

※月曜、火曜定休日。
※4日(月曜日)は祝日に付き営業致します。
※臨時休業が入る場合がありますので、ご来店の際は必ずご確認下さいませ。
※右上又は下方の【営業日カレンダー】でもご確認頂けます。
 
 

CORUM Admiral’s Cup 液漏れ

コルム アドミラルズカップの電池交換のご依頼でしたが、液漏れを起こしていました。

しかしコチラの時計の場合、問題は別のところにもありました。

それはサビです。
本体のネジ穴(写っていない裏蓋ネジも)が赤茶色に錆びていますね。
ネジは抜けなくなってしまったらアウトです。
拭き取りだけでは済まない場合、その他の作業もトータルで考えますとやはりオーバーホールが必要になってきます。
 
 

洗浄機でクリーニングを行い、それから錆除去を施します。
特にネジ穴の錆は、時間を掛けて落とさないと取り切れません。
18金のベゼルと竜頭の焼け(変色)は、元の色に戻りましたね。

 
 

ネジ穴を真上から見ると…。
ケースがガンブルー仕上げですので、穴のステンレスの地の色がはっきりと分かると思います。
ではこの小さい穴の奥までをどうやって取ると思います?
それは…、
企業秘密ですっ!?
 
 

液漏れを取り除き、オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉めて完了です。
 
 

電池が液漏れを起こしていた場合、お店によって対応が分かれるようです。
黙って電池交換だけで済ませてしまうか、或いは液漏れイコールオーバーホールのお勧めか。
ですが実際には拭き取りで済む場合も多少はありますから、3つのどれかになるとは思います。

ただコチラの時計のように液漏れだけがオーバーホールをお勧めする理由ではない場合もあります。
オーバーホールを勧められた際にはお店の方に何が原因かをよく聞いて、開けた時計を見せてもらえればよく分かると思います。
但し、あいにく混んでいたり技術者がその場にいないお店さんですと難しい場合もありますかね。

もしお預け時に見られなかった場合でも、今皆さんが見ているような画像を後から見せてもらえれば良いと思いますし、その後も安心して使用できるのではないでしょうか。
少なくともわたくしはそうしていますけどね。
 
 

作業内容 : オーバーホール、錆除去、洗浄クリーニング
交換部品 :  絶縁シート、パッキン類
修理費用 : 2 5 ,000円(税別)