Obrey 液漏れ修理2

オブレイ マシーンメイドの電池交換のご依頼でした。

しかし開けてみると、液漏れを起こしています。
 
 

電池から漏れた電解液(水酸化ナトリウム等)が、真下にある「-(マイナス)」端子にべっとり付いています。
透明の絶縁シートは要交換です。
 
 

回路ブロックを取り出してみると、茶色い汚れが…。
錆?
 
 

何とかきれいに落ちました。
でも使えるかどうかは本体に取り付けてみないことにはわかりませんから。
 
 

ケース、竜頭は洗浄機でクリーニングします。
 
 

先ほどの回路ブロックはバッチリでしたねぇ〜。
オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉めて完了です。
 
 

日本でも根強い人気のオブレイですが、なんと今年の6月をもってParisの本店が閉店してしまいました。

実は4月か5月だったかにその話を、パリの本店で聞いてきたお客様からすでに伺っていました。
ブランドが辞めるなんてコトはそうある訳でも無く、日本の代理店さんもまだ公表しておらず、どうなんだろうと半信半疑でいたら、やっと9月になってお知らせがあったようです。
そしてコチラのオーナーさん、代理店さんのファイナルセールへ行って来たそうです。
ですが時計はほぼ完売だったそうです。
今後はオブレイに合うサイズの革ベルトの販売と修理のみの対応になるようです

1951年の創業から親子三代に渡って続けてこられたそうですが、まだまだ続けてもらいたかったものです。
ちょっと残念ですね。
 
 

作業内容 : オーバーホール、液漏れ除去、洗浄クリーニング
交換部品 :  絶縁シート、パッキン
修理費用 : 16,000円(税別)