ロレックスの旧型サブマリーナです。
バックル部分が壊れてしまい、諦めてそのままにしておいたそうです。
点検ととにかく使えるように直してもらえれば、とのことです。
竜頭を回した時に引っ掛かりが見られます。
しかも重たいです。
こういう症状が出たまま使い続けると、いいことありません。
油切れや汚れが原因の場合が殆んどですので、早いうちならオーバーホールだけで済むことが多いです。
ですが、だましだまし使い続けようものなら、確実に部品交換が必要になってきます。
自ら修理費用を上げているようなものですね。
バックルには、セイフティーロックがありませんでした。
何処かで一度修理をしているようですが、その時に外したのでしょうか。
ブレスレットは摩耗が激しく、だいぶガタが出ています。
オーバーホールとバックル修理で承りました。
また、バックルが浮き上がらないよう調整します。
バネ棒は、摩耗が進んでいたので今回交換しておきます。
針は以前に交換されているようです。
オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉めて完了です。
出来上がりまでにちょっと時間が掛かりましたが、バックルも普通に仕上がり、また綺麗に甦って大喜びでした。
恐らくお父様が何十年も人生を共にしてこられた時計なのでしょう。
今回御修理をさせて頂き、またこれからもずっと時を刻み続けていくはずです。
なんだか人の人生のお役に立てているのかなと、ちょっと感傷的なわたくしです。
当たる風も冷たく感じられる今日この頃。
季節はそろそろ秋から冬へと向かいつつありますからねぇ。
作業内容 : オーバーホール、バックル修理、洗浄クリーニング
交換部品 : パッキン、バネ棒(ロレックス純正)
修理費用 : 31,300円(税別)