ROLEX Ref.6694 オリジナルパーツ交換

ロレックスの手巻き、Ref6694です。
風防の内側に水滴が付着しています。

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何度もお話ししていますが、水入りは時間との勝負です。
そして裏蓋を開けたらすぐに取り掛からないと状況が急激に変わっていきます。

 

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例えばコレ、別の時計のシルバー文字盤ではありません。

裏蓋を開けると水滴が一気に拡がり、全面が曇った状態になったところなんですね。

この方の場合、幸い水滴の付着はほぼ風防の内側だけで、針に曇りが見られる程度で済みました。

 

P8175839blogのコピー
ムーブメントは年式相応と言うか、いくらか手が入ってきたようです。
上下両方の機止め板とネジに錆が出ていますが、黄色丸印の方は以前からの錆跡が残っています。

 

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更に巻真にも錆が出ています。
落ちるかどうかビミョーなところです。

 

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ケース、竜頭はキレイになりましたが、やはり巻真は交換です。

 

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ブレスレットも洗浄機でクリーニングします。
フラッシュフィット(FF)のパイプの付け根とバネ棒に錆が出ています。

 

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FFは錆除去を施し、バネ棒は交換します。

 

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先程の機止め板とネジです。
これは機械が動かないようにケースに固定する為のものです。

右が黄色丸印の方で、左より錆、腐食が激しく重症です。
どうも今回交換した方が良さそうですねぇ。

 

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左は錆を除去して、板はヘアライン仕上げで再利用。
右(黄色丸印の方)は、板、ネジ共に新品部品です。

 

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今回オーナーさんの要望で部品は純正部品で交換しています。

オリジナルパーツは、なかなか入手するのも大変になってきています。
しかしそれよりも、値段が高騰してしまって一体どうなるの?っていう感じです。

それでもこういうものは、やはり、

「物があるうちに替えておく」

最近そう思いますねぇ~。

 

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巻真もオリジナルパーツに交換。

 

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オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティングして裏蓋を締めて完了です。

 

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文字盤は無事で問題ありませんでした。
針と風防もきれいになって視界良好です!

 

大雨の日、着けていた時計をふっと見ると曇っていたそうです。
慌ててそのままウチにお持ち込みになりました。

やはり初期行動が、その後の結果に大きく影響してしまうものです。
この方のように気が付いた時に、手遅れになる前に判断すれば、何事もきっと大事には至らない筈です。

でも、
判っちゃいるんですけどねぇ~。
なかなか行動に移せないんですよ、わたくしも…。

 

作業内容 : オーバーホール、錆び除去、針曇り取り、風防磨き直し、
        洗浄クリーニング

交換部品 : 巻真、機止め板&ネジ、バネ棒、パッキン類

修理費用 : 50,800円(税別)