GRAND SEIKO 9F83 オーバーホール

グランドセイコーのオーバーホールのご依頼です。


前回の電池交換は2016年4月でした。

何度か裏蓋を開け閉めしますと、このようにパッキンも伸びてしまいます。
しかしムーブメントは至ってキレイ、特に問題もなさそうですね。

 


シンプルかつ丁寧に造られた文字盤は、やはり高級機の王道ですね。

 


やはり経年の汚れが溜まっています。

 


グランドセイコーの象徴である裏蓋の「獅子の紋章」もキレイになりました。

 


ブレスレットも洗浄機でクリーニングします。

 


バネ棒は洗浄すると、錆が滲み出してきましたので交換しておきます。

 


オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を締めて完了です。

 


以前に電池交換を2回やらせて頂いていました。

今回、どうも電池の持ちが短かったようで、そろそろメンテナンスの時期と判断されてのご依頼でした。

早めの手入れが最小限の出費と最高のコンディションの維持を可能にさせる良い例かと思います。

 

作業内容 : オーバーホール、洗浄クリーニング

交換部品 : バネ棒、パッキン類

修理費用 : 25,000円(税別)

 

 

Chopard BE HAPPY 電池交換2

ショパール ビーハッピーの電池交換です。
ショパールブティックで、断わられてしまったそうです。


ケースは樹脂製(プラスチック?)ですが、巷のファッションウォッチとは格が違いますからね。

ですがコチラの時計、裏蓋のネジ穴付近にひび割れが見られます。
しかもネジ穴6カ所全部にです。

以前の電池交換で、ネジをキツく締め過ぎたのでしょうか。
それとも経年劣化?

この様な状態の場合、問題は裏蓋を開けただけで亀裂が拡がってしまい最悪割れてしまう可能性もあると言うことです。

一応オーナーさんには了解を頂きお預かりしました。

 


そうは言ってもちゃんとこなすのがプロの仕事。
でもコレばっかりは運もありますからね。

 


電池を交換してケースの汚れを拭き取り、裏蓋を閉めて完了です。

 


今回は無事ケースのひび割れは拡がらず、元の状態のままで済みました。

それにしても、これがやはり樹脂製という素材自体の最大のデメリットでしょうね。

現在メーカーさんでは、電池交換の受付も終了したそうです。
スイスの老舗ブランドにしては随分と見切りが早いような。

でも、割れてしまったらケース交換しか無いんですけどね。
もう日本では、メーカーの保証が受けられないようです。

それ程お安い時計でも無いんですけどね、ファッションウォッチにしては…。

 

作業内容 : 電池交換

修理費用 : 2,300円(税別)

 

 

ROTARY REVELATION 電池交換

ロータリーリバーシブルの電池交換です。
コチラは2,3日のお預かりになります。


時計本体を回転させる事で、フェイスを替えられます。

 


なのでムーブメントも2個搭載しています。

 


両方の電池を交換、汚れを拭き取ります。

 


ガラス枠のパッキンは交換です。
これを取り付ければ完了です。

 


ブラックフェイスはカレンダー付き、シルバーフェイスはスモールセコンド付きと色だけでなく機能にも違いを持たせ、全く違う雰囲気を演出しています。

一粒で二度美味しいではありませんが楽しい時計であることには間違いありませんねェ。

 

作業内容 : 電池交換

交換部品 : パッキン

修理費用 : 4,000円(税別)