パッキンについて PIAGET DANCER LADIES

ピアジェといえばダンサーです。
電池交換でお預かりしました。


裏蓋に張り付いたパッキン、なんか位置が変ですが…、
ひょっとしてちゃんと付いていなかった?!

 


いやー、パッキン大丈夫でした!!
専用パッキンは厄介なんです。
溝に形が合ってないと絶対収まりませんから。
ダンサーのパッキン、ビミョーに丸くはないんですよね~。(^_^;)

そして今度はバッテリーのマイナス端子(赤矢印)に緑青を発見!

 


緑青を丁寧に落として汚れを拭き取り、電池を入れて裏蓋を閉めて完了です。

 


今の時計にはケースと裏蓋の間に防水・防塵性を目的に、ゴムやシリコン製のパッキンが取り付けられています。

このパッキン、実はほとんどは丸い輪っかの形をしたもので、普通は後から合わせて交換することが出来ます。
しかし今回の様な専用パッキン(決まった位置にしか収まらない変形タイプ)の場合、万一パッキンが再使用出来ない場合にはメーカーさんに交換してもらうしかありません。
ですがパッキン交換だけを希望しても、時計の状態によってはオーバーホールを勧められます。
メンテナンスが必要な時期にきていたならお願いするしかありません。

ですがそれは長らくメンテナンスをせずにパッキンの寿命を迎えてしまった場合もありますが、裏蓋を閉める際もう少し気を使ってあげれば良かったのに、と思うことも実は稀にあったりします。

パッキンはちゃんと取り扱いさえすれば結構長く使えるものですが、ちょっと伸びていたりズレたままでうっかり蓋を閉めてしまうと、潰れたり折れて変な癖が付いてしまい次には入らなくなってしまいます。
そして万一そのような状態のままですと、隙間から湿気やゴミが入り込んでオーバーホールの時期を早めてしまい、結果的に時計の寿命を縮めてしまうことにも繋がりかねません。

特に2,3年で電池交換で裏蓋の開け閉めを行う回数が多いクォーツ時計では、そのリスクはぐっと高くなってきます。

パッキンに寿命が来ていたなら普通は説明してくれるとは思いますが、もし電池交換に出されたら、受け取りの際に自分の時計はパッキンの交換が可能かどうかも確認してみれば安心かもしれませんね。
特に裏蓋がネジで止めてあるタイプに、この変形パッキンは多いようですから。
状態が判っていれば慎重に取り扱ったり、またメンテナンス時期の予定も立て易くなると言うものです。

但し当たり前ですが、時計の状態の良し悪しは裏蓋のパッキンだけでは無いと言うこともお忘れなく、念の為に…。

 

作業内容 : 電池交換

修理費用 : 4,000円(税別)