ロータリーのリバーシブルです。
電池交換でお持ち下さいました。
コチラの時計はお預かりで通常、中1~3日頂いています。
しかし片面が、電池を交換しても動きません。
ご連絡を差し上げ、時計の状態を説明してオーバーホールで承りました。
また文字盤の端の所々が濡れたように光っています。
何で?
(暫く乾かしても変わらないので、油のようです。)
もしかしたらベゼルのパッキンに塗布したグリスでしょうか?
多すぎてベゼルを閉めた時に飛び散ったのかも?
だとしたら何でも付ければ良いってもんじゃないんですけどね、タレじゃぁないんだから!?
これはそぉ~と拭き取るしかないです。
更に反対側シルバー文字盤の巻真が、錆だらけ!!
竜頭は使えそうですが巻真は即交換です。
ケースも、錆の出ているような汚れのような状態です。
ケースは洗浄機でクリーニングします。
間違えないように黒文字盤側のガラスには印をつけてあります。
そして黒文字盤をセッティング、ガラスを取り付けて完了です。
針は元通りキレイになりました。
今回はオーナーさんの希望で片側のみのオーバーホールでした。
この手の構造の時計は、通常両面一緒の作業を行います。
何故なら湿気や錆、汚れも両方共に影響が及ぶからです。
また、電池交換でも修理でも作業は必ず片面のムーブメントは取り外して行います。
ですので時計の為にも効率的にも、一緒に作業を行っておくのが正解なんですね。
片側だけやって他はそのまま問題無し、という訳にはなかなかいきませんから。
オーバーホールでも電池交換でも割高なような気がしますが、 時計2本分ですので 致し方ありませんね。
作業内容 : オーバーホール(黒文字盤)、電池及び巻真交換(銀文字盤)、錆び除去、洗浄クリーニング
交換部品 : ムーブメント、巻真、パッキン類
作業料金 : 20,900円(税別)