先日電池交換に来られた方との話しです。
ウチに来る前に電池交換に持っていったところで断られたそうです。
その古いクォーツの時計は止まってから暫くそのままになっていましたが、理由があって直してでも使い続けたいと思っていたそうです。
しかし無情にも修理が必要な時計だけれども直す価値の無い時計だから出来ません、と言われたそうです…。
僅かながらの液漏れを拭き取って電池を入れたら動きだしました。
ムーブメントを固定するネジには錆が出ています。
時計は確かに修理が必要な状態です。
でも修理をすればちゃんと直せることを説明させていただき、電池交換を致しました。
その時計の修理をするかしないかは、オーナーさんが決めることです。
わたくし達時計屋は、出来るだけその願いを叶えてあげることが仕事なんですがね。
(勿論わたくしもダメな時は、ダメと言いますが、言い方を考えて…)
それにしても秒針が怯えたように !? ブルブル震えながら進んでいます。
いつまで動くか判りませんが、ふっと心の中で叫んでいました。
ガンバレ! ダンヒル 君!!
止まってしまったら、またいつでもお持ちください…ね。
※本日4月25日(土曜日)は休業させていただきます。
よろしくお願いいたします。