ブルガリブルガリのメンズ 自動巻きです。
止まってしまい、動かないようです。
オーバーホールでの御依頼です。
裏蓋を開けて中を見てみると…
テンプにネジが一本、引っ掛かっていますね(黄色矢印)。
テンプ受けのネジが外れてしまったようです(赤丸印)。
ガッチリと挟まってテンプを外さないと取れない状態ですので、これはオーバーホールでの修理になってしまいます。
慎重にテンプを載せると…
勢いよく動き出しました。良かった!
他に異常がないか確認して、オーバーホール行きになります。
今回お客様から、針の表面のブツブツが気になるので直るかどうかとのことでした。
幾らか腐食が出ています。
針の仕上げの御相談というのもなかなか珍しいのですが、実は通常オーバーホールでお受けした場合、針のチェックもしています。
そして曇り、腐食がある場合は可能な限りで取り除いているんですね。
普通のお店では余りやらないところです。
しかし針の輝き次第で時計の顔は随分違います。
なにせ見た目にもこだわる、それが当店のモットーなんですね!?
ところが汚れが落ちたら、バックル部分のピンが抜けてしまいました。
見るとピンを保持しているパイプが腐食によってボロボロです。
これは同じ太さのパイプをカットして造ります。
ピンも一緒に交換します。
以前記事にしました一回り小さいBB33の自動巻きとムーブメントは同じなんですね。
ですのでケースの大きさに合わせて スペーサーの大きさで調整しています。
オーバーホールの済んだムーブメントをセッティング、裏蓋を閉めて完了です。
針の腐食跡が少し残ってしまいました。
わたくし的には、よくキレイになったと思いますがいかがでしょうか?
作業内容 : オーバーホール、バックル修理、洗浄クリーニング
交換部品 : バックルジョイントピン&パイプ、パッキン
作業料金 : 30,500円(税別)