MAURICE LACROIX Pontos Watch 不動

モーリスラクロア ポントス パワーリザーブ付きです。
全く動かなくなってしまったようです。
5軒位聞いて断られたそうですが…

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裏蓋はシースルーバックです。
だいぶ汚れが溜まっているようですね。
ゼンマイ切れでしょうか?
オーバーホールでお預かり致しました。

 

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よーく見るとケースとブレスレットの隙間に錆が出ています。

 

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見えない部分にも錆が…。

 

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裏蓋を開けて見たところケースの中に錆がこぼれています。
どこの錆でしょうか?

 


巻真の通るチューブの中が真っ赤です。

そして、竜頭に付いている巻真にかなりの錆が出ています。
先程のこぼれた錆はコレでした。
こうなってしまうと巻真は交換です。

がしかし、この後問題が…。

 

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巻真、折れました!?

嫌な予感がしていたんですけどねぇ~。
かなり赤茶色でしたし、しかも竜頭の根元だし。

どうかなってところでした。
写真ちょっとピンボケですけど。

 

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でもって、うまく抜けました。

良かったですね。
まぁよくあることではないんですけどねぇ~。

 

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不動の原因はゼンマイ切れではなく、油切れと汚れによるもので通常のオーバーホールで済みそうです。

それにしても開ける度にあっちもこっちも錆だらけですね。

 

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分針、秒針、パワーリザーブ針に曇りが見られます。
こういうところが気になるんですよねぇ~、わたくし的には…。

 

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ケース、裏蓋、ベゼルは洗浄機でクリーニング、錆除去を施します。

 

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綺麗になりました。
錆の原因の可能性もある竜頭のパッキンは交換します。

 

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ブレスレットも洗浄クリーニング、錆除去を施します。

 

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オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、裏蓋を閉めて完了です。

 

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先程の気になっていた針、
普通はオーバーホールだけでは手を着けないところです。
でもこのまま放置してしまうと、やがて腐食へと進んでしまいます。
気が付いた頃には手遅れに。
そしてオリジナルの針交換には相当の出費を覚悟する必要があります。
(通常はメーカー修理になりますので。)

針は時計の顔ですから、その見た目の状態でかなりイメージが変わってきます。
比べて見ると一目瞭然、針が汚れていると何となく時計がすっきりと見えません。
気にしなければ気になりませんが、気にしだすと気になってくるのが針です。
時間を確認するのに必ず見るワケですからねぇ~針は。

これからは、オーバーホールと言っても何処まで気にしてくれるのか、その内容も問われてくると思います。

で、コチラの時計の仕上がり具合は如何でしょう。
針、曇りが取れてスッキリしましたね ♪

また気持ち良くお使い下さい。

 

作業内容 : オーバーホール、錆除去、洗浄クリーニング

交換部品 : 巻真、パッキン

修理費用 : 34,000円(税別)