Dior homme Chronograph オーバーホール

クリスチャンディオール・オム 自動巻きのクロノグラフです。
うっかり落としてしまったとのことです。
症状として進むようになってしまったそうです。
ご結婚の時に頂いた大切な時計と言うことで点検オーバーホールでお預かり致しました。

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クロノグラフのプッシュボタンや竜頭のデザインがとても個性的です。
また、ケースもよく見てみると左右非対称という懲りようです。

 

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裏蓋に至っては、スモークのシースルーにダイヤが1ピースキラリ…って、ヨゴレに埋まってますけど!?

 

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中を開けてみると、本体、裏蓋共に錆が出ています。
時間の進む原因によくある、ヒゲの絡みは見られないようです…って、どうもどこかで見たことあるような無いような…

 

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んっ? これ、デイトナと同じムーブメントじゃん!?

 

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ベゼルを外してムーブメントを取り出す3ピース構造です。
洗浄機でクリーニング、錆び除去を施します。

 

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錆、汚れが落ち、ダイヤも輝きを取り戻しました。

 

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また、ケース本体とブレスレットを繋ぐフラッシュフィットには、両方共に錆が出ています。

 

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クリーニングでコマとコマの間の汚れが落ちると、ブレスレットもすっきり見映えが良くなります。

 

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オーバーホールの済んだムーブメントをケースにセッティング、ベゼルを取り付け裏蓋を閉じて完了です。

 

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それにしてもこのブランドの時計に対するこだわりは大したものです。
最近のクロノグラフで自社ムーブでない場合、大抵はETA社のムーブメントが使用されていますから。
それがなんと、ロレックスの旧デイトナにも
搭載されていた、あのZENITH社のエルプリメロを使っているとは…。

そんなこと全く知らなかったオーナーさん。
教えてあげたら大喜び!!

ですよねぇ~。

いつまでも大切にお使い下さい。

 

作業内容 : オーバーホール、錆び除去

交換部品 : パッキン類

修理費用 : 45,000円(税別)