モンディーンという時計メーカーです。
電池交換でお持ち下さいましたが、交換しても動きません。
お預かりで後日お見積もりのご連絡になりました。
革ベルトはオリジナルを交換したばかりとのこと。
思い入れのある時計なので、オーバーホールにて御修理になりました。
どこかで見たことあるような気がしませんか?
時計好きじゃなくても特にヨーロッパに関心がある方、スイス旅行に行かれたことのある方ならピンと来るかもしれません。
きっと目に焼き付いて記憶に残っているんじゃないでしょうか。
また2012年、米 Apple の iOS 6 の「時計デザイン盗用問題」は、記憶に新しいところです。(既に和解。時計デザインの商標権を有するスイス連邦鉄道(SBB)とライセンス契約を結んでいます。)
クリーニングを済ませたケースにセッティング、裏蓋を閉じて完了です。
1986年、モンディーンは1940年代にスイス国鉄で開発された「スイス レイルウェイ ステーションクロック」をオリジナルモデルに、そのコンセプトを忠実に再現した腕時計として「スイス国鉄オフィシャル鉄道ウォッチ」を発表しました。
今も3000か所以上のスイス国鉄駅で、ステーションクロックは目にすることができるんですね。
デザインの完成形とも称えられるイメージはそのままに、現代風にアレンジしたモデルや多機能モデル等いろいろなバリエーションを取り揃えて、30年近く経過した現在でも、世界中でロングセラーを続けているそうです。
因みにこちらのオーナーさん、わざわざ日本では発売されていないボーイズサイズ(実測ケース径32,6㍉)を捜してヨーロッパで購入されたとのこと。
ご立派です!
作業内容 : オーバーホール、洗浄クリーニング
交換部品 : ムーブメント一式