OMEGA Speedmaster Day-Date ガラス破損

オメガ スピードマスター トリプルカレンダーです。
スピードマスター系の修理は多く頼まれますが、こういう場合正に「やっちまった~!」とでも、叫びたくなるかもしれません。

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ぶつけた際の塗料が、ガラスの表面やベゼルにこびりついており、衝撃の激しさを物語っています。

 

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裏蓋を開けて中を見てみると、一見綺麗です。
2、3年前にオーバーホールをしているそうですが…

 

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ムーブメントを取り出してみると、ストップウォッチのプッシュボタンが当たる部分に錆が出ていました。
オーバーホールの際にキレイに落とします。

 

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サファイアガラス(サファイアクリスタル)は割れると非常に細かい破片になります。
それがカレンダー窓や針穴から落ちて機械に混入してしまう事が有ります。

 

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また、12時近くにあるような破片は大変危険です。 (外周に並んでいるカレンダー数字の1)
こういうのが指などに刺さるんですよ。 危ない危ない!
指などで絶対に拭いたり、摘まんだりしないで下さいね。

 

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ケースには汚れが結構溜まっています。
裏蓋には錆が出ています。

 

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洗浄機でクリーニング& 錆の除去をします。

 

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ガラス破損は、高くつきます。
特にカーブしているサファイアガラス(サファイアクリスタル)は高価です。

擦れやチョッとした小キズは付きませんのでいつまでもキレイなんですが、衝撃には意外と弱いんです。
(まぁ、ガラスでも割れるときは割れますし注意するしかないんですけどね。)

 

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ブレスレットもかなり汚れが溜まっています。
バネ棒は真っ黒でベトベトしています。
バックルはスライドボタンの動きが余りよくありません。

 

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洗浄機でクリーニングします。
分解したボタンは修整して組み立てます。

 

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オーバーホールの済んだムーブメントをセッティングして、裏蓋を閉めて完了です…。 と、思いきやまた気が付いてしまいました!

 

P9260253blog2のコピー
削れてしまった跡がどうも指で撫でると引っ掛かります。
ステンレスが僅かに目くれ上がってバリのようになっています。
これで怪我でもされてしまったら大変です。

 

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完全に落とすのは仕上げ直しになってしまいます。
ですので気が付かない程度に修整しておきます。
まぁ、これもサービスですので。(もちろん引っ掛かりませんからね。)

 

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旅行中の出来事だそうで、かばんの中に入れて揺られて戻られたとのこと。
大きなガラス破片は既に無く、最初の画像の状態でお持ち下さいましたが、文字盤、針にはダメージが殆ど無かったのが不幸中の幸いでしょうか。

皆さんも羽を伸ばす時にはくれぐれも御注意を。

 

作業内容 : オーバーホール、サファイアクリスタルガラス交換、ケース修正、錆除去、洗浄
         クリーニング

交換部品 : サファイアクリスタル、バネ棒

作業料金 : 64,000円(税別)